先日、問い合わせフォームからメッセージを
いただいたのですが、返信がどうにもうまくゆかず、
緊急的にこの場でお伝え致します。
問い合わせ内容は、絵ハガキの絵を年賀状に使用させて
もらってもよろしいでしょうか?、といったことで、
お答えするならば、
購入いただいたハガキの絵を(スキャンするなりなんなり
して)私的に使用されるぶんにはどうぞこ利用ください。
商用といいますか、例えばイベントのフライヤーや、
なにかのラベルに絵を使用する、などの場合は
現在1回の使用につき使用料金をいただいてますので、
その際はこちらまで問い合わせいただけたら、と思います。
なので、他にも年賀状に使用したい方がいましたら、どうぞ
ご自由に使用ください。
と、いうことで、年賀状に関することなので、返信を
滞らせてはいけない、と急遽ブログにアップしました。
ブログが半休止状態になっています。
といいますかブログの存在自体、頭から
消えていました。
現在、依頼作品の制作に注力しています。
しばらくは更新されないでしょう。
閲覧して下さっている皆様、それでは
良いお年をお迎え下さい(久高は来月下旬が
正月ですが)。
まったくもって失念しておりました、
ブログのこと・・・・・・。
風がごうごうと音を立てて吹いている。
沖縄もやっと、冬に向かって歩みを
始めたようです。
桜坂劇場での展示ののち、それに続く南城市
でのイラブー展に向けての制作と設置も
終えて、まるまる3日間、ほとんど寝て過ごして
いました。
ものを生み出すというのは、なかなかにエネルギー
を使うものです。
眠りに眠り目が覚めると、体が軽くなっていました。
この先はしばらく展示会という期日に迫られること
はない・・・・・。
これから暫くは、以前からご依頼いただいている
絵画の制作にあててゆこうと考えています。
と同時に、個人からの依頼を受けて絵を描く
のはここまでにしようと思います。現にこれまでの期間中、
いくつか「描いてもらいたい」旨のお話をいただきましたが
ただでさえ以前からの依頼を伸ばし伸ばしできている
現状を述べ、丁重にお断りをさせていただきました。
年内(←新暦の)はそんなこんなしているでしょう。
月日というものはあっという間です。
いやはや、まったくもってブログを更新する
余裕が無かった・・・・・・・・・・・・・・。
今日からのイラブー展に向けて、人生初の
ジオラマ作りに取り組んでいました。
イラブーガマと呼ばれる岩場周辺の昔の姿
を今回は立体で表現しようと思い立ちました。
桜坂での展示を終え少しの休息の後から取り掛かり、
出来上がったのはイラブー展前日の夜(!)、翌日、
ボンドも生乾きのまま裸のまま高速船に積み込むという
荒業を経て、無事会場へとお目見えしたのでした。
何にいちばん時間をかけたかというと、とにかく地形を
把握しないとどうにもならないので、期日がせまるなか、
そこを重点的に行いました。
幸い大潮の時期に当たり、その間中、昼の干潮を見計
らっては岩場を歩き、動画を撮り(立体なので写真では
いくらあっても足りない)、とにかく岩場を這ったり登ったり、
というのを続けました。
記憶する(あるいは理解する)において、体感に勝るものはない。
どれだけの資料、たとえば写真や動画、等高線の描かれた
地図など、があっても、体感がなければほとんど役に立たない。
言い換えればそれらの資料群は、体感を補完するために存在
している、ということだろう。・・・・と今回思いました。
とは言え、何十年も携わってきた人々の「体感」には
遥かに及びませんが・・・・・。
イラブー展は本日10/29~11/6までがんじゅう駅・南城にて開催されます。
時間は10時~17時まで。入場料300円。
11/3~5はイラブー汁の販売があります。
詳細はこちら→http://okinawa-nanjo.jp/news/
観光協会の用意した写真パネルに混じり、
絵のほうは桜坂で展示されたものを一部を除き展示しています。
とにかく、イラブー展、内容は充実しています。
今回の私の新作は、平面ではなく立体作品です。
横1189mm、奥行き841mm、高さは灯台の部分でおよそ200mm
でしょうか。
桜坂での、フライヤーになった作品(HPのトップ画面でもある)は
名古屋に出張中でこちらは明日までとなっています。展示場所はこちらを
ご参照ください。→エスプラナードギャラリー
那覇市は桜坂劇場にて行われている展示会も今日が
最終日となりました。
台風18号の影響で昼から定期船が欠航しており、会場の
様子を知る由もありませんが、とにかく、携わった多くの皆様に
まずは御礼申し上げたく思います(まだ終わってませんが)。
で終わったかとおもいきや、ほぼ間髪入れずに次のものが
ございまして、10/29~11/6、こちらは自身がメインという
よりは、全体の中の一部、といったカタチです。
私自身の展示内容は、桜坂でのものを踏襲しつつ、
イラブーに関するいくつかを描けたら、と考えているところです。
いやはや11月くらいに・・・とは聞いていましたが、
まさか既にフライヤーまで出来上がっているとは!
主催は南城市観光協会になります。
tel 098-948-4660 / http://okinawa-nanjo.jp
わざわざ知花まで足を運んでおきながら
この絵に着手できなかったのは、言って
みれば、沖縄おいてどこでも見られた風景
なので、地域性を出しにくい、という理由が
あったからです。
今回は(農作業など含め)、そういった
ものは後回しにしたところがあります。今後は
そういった場面も絵になってゆくことでしょう。
一つの地域だけが突出して独自に進化することは
ない、とある学者さんが言ってました。
それは、「世界同時性」という言葉で表現されるようです。
僕はなるほどなぁ~・・・・と考えさせられたのですが、
それ以上に感銘を受けたのは、その後学者でもなんでもない
島のおばぁが、同じ旨のことを語ったときでした。
「どこでもいっしょ、シマもやんばるもいっしょ、
シマだけ特別ということはないよ。」
一方、この絵に関して強いて地域性を述べるならば、
これは花婿用の結婚式の衣装を
作っている場面、のつもりです。
自分はこの前後の風景を、可能な限り
描いてゆく考えでいます。
冠婚葬祭を描く、という全体構想が頭の中に
纏まったら急にこれを仕上げよう、という気になりました。
もう展示会も終盤ですが持ってゆこうと考えていますが
船が欠航のためこればかりはどうにもなりません。
展示会も残すところあと一週間となりました。
追加で作品を2、3点用意しようとしていましたが、
あれよあれよと日数が経過してしまいました。間に合えば
展示しますが、間に合わなければまた何かの機会に
どこかで展示されるでしょう。
機織りの絵を描いていたのですが、要するに島でも
芭蕉布が織られていたということです。
ただ織り機はもう島には存在しない。様々な沖縄の古写真
には登場しますが、いまいち写真をみるだけでは構造が解らない。
構造が解らないとそのものが描けない。
ということで一時期、織り機を求め本島を巡ったのです。
そして最終的に、沖縄市にある、知花花織事業協同組合にその
探し求めているものがある、ということで、去年の12月でしたか、
行ってきたのです。そこで分解状態で保管されている織り機を
組み立てたり部品の採寸をしたり、組み立てた織り機に座って
みたりしてかえってきたのです。
機織りについての資料のコピーをいただいたり、知花花織の
皆さんのご協力なしには、いま取り掛かっている絵は、
出来ていないのです。間に合えば展示するし間に合わなければ
またの機会に、です。
また、おばあがかつて過ごした、那覇市東町市場の情景に関する
ことでもそうですが、今回はとうてい手が回りませんでした。これ
に関しては、那覇市歴史博物館の主任の方に大変お世話になりました。
しかしながら今回の展示会には間に合わすことができず、これも
またの機会に、となります。
いずれにしましても、展示会をするにあたって、一つでも要素が
欠けていたら、おそらく成立していなかったでしょう。
島外においては前述した知花花織事業協同組合、那覇市歴史博物館
をはじめ、八重山におけるカツオ漁に関して石垣島在住の皆様方、
また縄の編み方をご指南くださった、波照間島の民宿・東田村(あがたむら)
の主人には大変お世話になりました。
作品のデータ化(スキャニング)をいつもさせていただいている
那覇市曙にある株式会社ナンセイにおいては、昔の写真を探すに
あたって様々なヒント、示唆、ご協力をいただいております。
そしていつも厭わず、はなしを聞かせてくださる島のおじい、おばあたち。
事務作業や設置作業、経済的な面も含め、今回の展示は、ありとあらゆる
様々な方面からの要因、差し伸べる手(名こそ出しませんが、)が複合的に
集まって展示会として成立せしめることができた、と思っています。私の力ではない。
フライヤーのデザインに関してだけでも、アイデアにんべん黒川夫妻の存在
なしにはあのフライヤーは出来ていなかった。
そして奇しくも満月から新月にかけて(9/16~10/2)という日程を設定した
ふくら舎の担当スタッフ。
どれがひとつ欠けても成立しなかったでしょう。
とりとめのない文章なので今日はこのへんで失礼します。
なにはともあれ、展示会が始まりました。
readyforの方々へのハガキやフライヤーの
発送ができておらず、順次、発送してゆこうと
考えています。
今回はパーテーション作りなどなにかとゼロベース
から物事を構築しなければならない状況でしたが、
よい経験になりました。
日数がありますので、手を入れながら、の展示会と
なるでしょう。
台風も逸れてくれて、これも天祐というのでしょう。
ひとまず私は島に戻りました。
展示期間は10/2までとなっております。
今回の作品群が、本島や内地の方々に対して、
一つ一つの持つ背景が伝わるかはわからない。
たぶんそれは難しいだろう。
そもそもこれらは、島に生まれ島に育ち、原体験として
島の生活を生きた方々にのみ伝わるものであると
私は思っている。
しかしながら展示会の話をいただいたときに、このテーマ
で行くと決めたのは私であり、決めるにあたり迷いという
ものは皆無であった。
作品の傍らに、簡単な説明文(のようなもの)も添えるつもり
であるが、おそらく百万の言を羅列しても、伝わらないであろう。
いま取り組んでいる活動の本質を改めて眺めてみれば、
これは外に向かって発信することを念頭に置いていない、ということだ。
ではなんでそんなテーマで展示会なんてやるんだ?と問われれば、
やるべくしてやることになったんだ、としか答えられない。
まして最終的には本にまとめたいと思っている。
世の中にこんな本が一冊くらいあっても良いんじゃないかと思う。
そうはいっても、これらの中には最大公約数的な「何か」は存在する
はずで、観覧された方々に少しでもその何かを感じ取って
もらえたならば幸いである、と私は思っている。
私自身、これらの中から何がしかを抽出して、「未来への羅針盤」
という言葉でもって結晶化している。
展示会の準備が大詰めにもかかわらず、私は次の作品作りを始めている。
その作品をもって後日おばぁのところへ参じるために。