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2016-09-27

どこにでもあった風景

わざわざ知花まで足を運んでおきながら
この絵に着手できなかったのは、言って
みれば、沖縄おいてどこでも見られた風景
なので、地域性を出しにくい、という理由が
あったからです。
今回は(農作業など含め)、そういった
ものは後回しにしたところがあります。今後は
そういった場面も絵になってゆくことでしょう。

一つの地域だけが突出して独自に進化することは
ない、とある学者さんが言ってました。
それは、「世界同時性」という言葉で表現されるようです。
僕はなるほどなぁ~・・・・と考えさせられたのですが、
それ以上に感銘を受けたのは、その後学者でもなんでもない
島のおばぁが、同じ旨のことを語ったときでした。
「どこでもいっしょ、シマもやんばるもいっしょ、
シマだけ特別ということはないよ。」

一方、この絵に関して強いて地域性を述べるならば、
これは花婿用の結婚式の衣装を
作っている場面、のつもりです。
自分はこの前後の風景を、可能な限り
描いてゆく考えでいます。
冠婚葬祭を描く、という全体構想が頭の中に
纏まったら急にこれを仕上げよう、という気になりました。

もう展示会も終盤ですが持ってゆこうと考えていますが
船が欠航のためこればかりはどうにもなりません。

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