未来への羅針盤
昨晩公開されたクラウドファンディングの
プロジェクトもまずは一日が経過しました。
プロジェクトの詳細は、下記をクリックして下さい。
https://readyfor.jp/projects/yamazakinorikazu
何故、僕がここまで熱を上げて、昔の暮らしの
聞き描きをしているのか、当の僕にもよくわからない
ところもあるのですが、突き動かされるように
このようなことをやっているのも、きっと訳が
あるのだと思うのです。
あるとき僕は、自分がいま立っている場所が、
一体どういうところなのか、あるいは
どういうところだったのか、純粋に知りたく
なりました。
ただ知る、でなく、体感をもって知りたい。
「汝の立つところを深く掘れ」といったところでしょうか。
とにかく暮らし全般なので、雲をつかむような
ものでしたが、まずはとにかく点を集めよう、
点が集まったら、線が見えてくるだろう、線が
集まってなにがしかの輪郭が見えてくるはずだ。
そして、その線というやつは、平面上のもので
なく、あらゆる方向に伸び、繋がるものだ。
輪郭がぼんやりと見えてきて、最終的に、
立体としての全体が現れたとき、
何が見えるのだろう。
今はかいもく検討もつかないが、
何か、とても重要なものが眠っている、
と直感したのです。
続けてゆくうちに、時に、童歌の歌詞と
旋律を残すこととなり(歌えるようになる)、
島にしかない民具(島のクバ笠)の設計図を起こすことに
なり(つまり再現の一歩手前まできている)、といった
ことが派生してくるようになってきました。
今は島では作られていない大豆の、蒔く時期、収穫時期
脱穀の仕方の話を聞き、描き、それらは豆腐となり、あるいは
味噌の原料の一つにもなる。その過程ももちろん、
聞き、描き、見せて、修正を重ねてゆく。
とにかく、絵に描いて残す、ということは
結果的に、計り知れないものが派生的に
現れてくる、というのを知ったのです。
復古を求めているわけでもありません。
この時代に逆戻りさせようとしてるわけでもありません。
ただ、この先、私たちが生きてゆく上での
なにか大切なものを得ることができるような気がするのです。
ですから、この先控えた展示会のタイトルは、
「未来への羅針盤」としたのです。