2016-07-07
想像が許されるならば
結局は想像で描いているのですが、
想像がゆるされるならば、とこんな絵を描いてみました。
現在も続く島のとある商店の、始まりの瞬間、とでも
いうのでしょうか、おばあの母親が若かりし頃、
菜種油とそうめんを買いにいかされたときに、
これらを買いにゆくのではなく、自分で仕入れて販売しよう・・・
と思い立ったのがきっかけであったという。
むろん、おばあが赤ん坊のころの話で、その光景を
見たわけではない。しかし、後年になって、よくよく、
おばあの母は、この話をしたのでしょう。
家は大きな茅葺やーだったと別の話で以前きいたことがある。
外間殿の隣にある、「西威王のうぶやー」は戦前において
既に建っていた、という話も聞いている。(←ちなみに何故
そんな話になったかというと、戦前の旧正月の様子を聞いた
ときに、戦前は外間殿は建っていなかった、というはなしから
ではその隣は?となって)
ということで、この時代にもあったであろう、と、画面には出てい
ませんが、その建物の一部も風景に入っています。
だいぶはしょって書かせていただいてますが、創業90余年
の、島の老舗商店は、このようないきさつで誕生したようです。
場面は多分に想像でありますが。
ですから、今でも店をきりもりするおばあにこの絵をみせても、
わからないでしょう。おばあが一歳のときの出来事なのですから。
要するに、大正時代の話です。
油は一斗缶、そうめんは30斤木箱入りであったとのことです。
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