2016-02-22
すべてはひかりからはじまる(進捗状況その3)
旧正月などを挟み断続的にコツコツと、三角や点を描いて
きましたが、やっと海の部分が終わりました。
進捗具合は6割ほどでしょうか。
なぜ、自分はこうも執拗といえるほどに、海のキラキラ輝く様を
表現しようとしているのか。
僕は展示会に向けてまず最初に、「光り輝く久高島」を描こうと考えました。
その輝きの下に人々の暮らしがあるわけであって、
まずはひかりがさんさんと降り注ぐ様を、描こうと考えたのです。
作業を進めるうちに、僕は、6年前に書いた
自身の手記を思い出しました。
以前、少し触れましたが僕は住むとこを失ってこの島に
やってきました。先の見えないキャンプ生活のなか、僕は
自身の状況を踏まえ、持っていた手帳にこう記しました。
「懸案事項はいまだもって懸案事項のまま。
しかしながらこのせかいは、なんと素晴らしい輝きにみちて
いることでしょう。」
この海がキラキラしている様子は、それこそ当時描こうと
試みたのですが、技術も完成も足りなかったのでしょう。
結局うまくいかず、自分の内にお蔵入りとなっていた題材でもあります。
それが巡り巡って、いつのまにか自分なりに描けるように
なっていて不思議でもありまた時間の積み重ねを感じるところでも
あります。
いまだって、大なり小なり、懸案事項はやっぱり懸案事項として僕の傍らにある。
しかしながらまずは、光り輝く世界を描き切ってやろう。
なにはともあれ、まずはそこからだ。
そんな思いも一方で、湧き上がってくるのです。
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