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2026-06-17

舟を組むという発想

舟を組むという発想

サバニを2艘ないしは3艘、あるいは4艘を
ひとつの塊にすることを、あるとき人は
思いついたのでしょう。塊は、目的地まで
ゆくと分離して、それぞれに操業をはじめ、
時期がくるとまた集まって再び舟を組み、
島に戻ってきたそうです。

久高島独自のもというわけではなく、他の地域
でも、家畜の運搬など、主に運送という
意味合いで、こうした舟の使用法はありました。
※海中道路にある道の駅、あやはし館2階の
資料館で思いを馳せることもできますし、
海洋博公園入って左、海洋文化館のいちばん
奥の壁のところには組んだサバニの模型が
展示されています。

糸満海人でのこのようなスタイルは聞いた
ことはありませんが私の勉強不足かも
しれません。ともかく久高においては、
単に運搬というよりは、
集団で遠方へと漁に向かう際に、このように
舟を組むことがあったということです。

当時、人間をこれまでほとんど描いて
こなかったので、人間をどのように
描くか模索していた頃でもありました。
いまでも模索(いってしまえば何を描くにも
常に模索ですが)、していますが、
いま描くならもっと浅黒く、胸板も厚く、
腕や拳もゴツゴツとさせたいところです。

この度の書籍では、このシーンは登場
しませんが、いまとなっては入れといても
よかったかと少し思ったりもします。

2016年に描き下ろされ展示され
以後仕舞われていたものです。
10年前のものに対して手出し口出し
したくなるのは作家としてのサガでしょう。

当時のこれはこれで、よいのです。
これを題材としたところに意義が
あるのですから。