2026-06-20
記憶をたよりに
記憶をたよりに
従軍中に至近距離で敵の爆弾が爆発
したため、その爆発音で片方の耳が
やられてしまい、耳の遠さは若い頃
からのものだったらしい。
耳が遠いため、声がとても大きい。
あの細身でどこからあんな声がでるのか
人間の身体の不思議さを考えさせられる。
普段の会話が、もはや怒鳴り声に
等しいのだ。
他の漁のことと同様、サメ漁も2、3
複数のかたから話を聞いたけれど、
サメの急所の位置と、
仕留める際の包丁の持ち方は
この方から教わった。
直接聞いたわけではないけれど、
ある学生が研究で島に滞在してるうちに
研究を突き詰めるあまり金も食べ物も
尽きてしまったところを招き入れ、
めしを食わせたこともあったらしい。
窮した学生にどんな言葉をかけたのか
知るよしもないけれど、島の文化を
学ぼうと愚直に頑張る姿に目を細める、
少なくとも私にはそうであった。
どうしてサメ漁の話になったのか、
記憶を辿ると最初はイカ漁の話からで
あったと思う。それから、イカを餌にして
マグロをとる(マグロ漁)の話になり、
マグロのほかにサメもとった、とサメを
釣るためのいわゆる仕掛けがこう、とか、
かかったときの、どぅん、という重い
衝撃であったり、一晩でどれだけとれた、
どのサメがいちばん上等であるか、漁期は、、
といったふうだったと思われる。
サメの種類は全部、方言で言う。
ところが、和名(○○ザメといった)では
答えられない。突き合わせることが
果たしてできるのだろうかと気が遠く
なったりもしたけど、意外となんとか
なるものだ。

