2024-11-19
曇天と、北風にゆれるススキは冬の風物
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舞台転換のごとく季節がかわりました。
島の北側の海はずいぶんと荒れていまし
たが、風の影になる東海岸は別世界のように
穏やかで、そこに立てば感傷にふける余裕も
出てくるものです。
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日が暮れるのが早く、作業時間に制約が
あるのですが、それを克服する方法は
ただひとつ、
「朝早くはじめる」。
ということで、明日から早くはじめます。
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フォローいただいている皆さまに
おかれましては、急な気候の変動に
体調など崩されないようお気をつけ
ください。
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寝しなに、明治期に30年近く日本に
滞在したドイツ人医師・ベルツの書き
残した日記を読んでいるのですが、
そのなかで、あるとき、川に浮かぶ小舟の
マストに落雷があり、それを目撃した
ベルツ氏は仲間と共に、これまた小舟を
出して急ぎ向かったのですが、
落雷にあった舟の帆柱は衝撃で折れて
しまっていたのだが、乗っていた日本人は
平然と煙管を吹かしていたという。
怪我はないが、ただ、「びっくりした」
というだけであった、との記述を読み、
いまの我々とはまったく異質な日本人に
出くわしたような嬉しいような気持ちに
なったのです。
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同時にそれは、島のおばぁから、おばぁの
子供の頃にいたおばぁ(あるいは、おじぃ)は
こんなだったよ、という話を聞いたときに
抱いたものと同じ感覚であるなあ、と
気づいたわけです。
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私がカタチにし、表現しようと
しているものは、その感じである、
と皆さんに伝えたいのであります。