2025-02-11
絶対に一度はくるう模様描き

絶対に一度はくるう模様描き
一ヶ所くるいが見つかると、ドミノ倒しの
ように直していかねばならず、いちにちを
棒にふったときの悔しさときたら。
大抵は角度がついてる箇所でやらかす。
今回はノーミスでいけると思ったのだが。
自分のスキルの限界を感じるときでもある。
この、描くには大変手間がかかる
衣服を「ブクトー」という。古布を
はぎあわせた着物、である。冬の寒さを
しのぐために羽織ったり、また、季節に
かかわらず、海に着ていくものでもある。
というわけで何度めかの、「ブクトー」
描きに立ち向かわざるをえない状況に
なったことを知ったとき、正直、げんなり
したのでした。しかしながら妥協は
したくない。
毎回、生地の柄(と、配置)に悩むのですが、
ふと、ああこういうときのために、古道具屋
なんかではぎれを買い集めてファイリング
すれば良いではないか!と考え至ったの
ですが、往々にして良い方法というものは
全体の終盤になって思いつくものです。
今回はひょんなことからある方の古い
着物を預かることになり、その柄も
使われています。
他の作品で、芭蕉布の生地を
つぎはぎに組み込んで描いた
ものをお年寄りに見せた際、そこを指
さして、これにはこういうのは使わない
ということでした。
潤沢な資金と時間があれば、ブクトー
そのものを作ってから、作画に臨みたい
ところです。が、またいつかの機会に。
話をいざ見える化しようとすると
確認事項がいろいろ出てきます。